ことばのむこう

旅とヨガと友だちと、たまにコスメ

10.27

兄がプチ帰省してきたキロク

夏の終わり、ふいに兄と連絡を取り合うことがあった

「また10月の終わりに広島帰るからそのとき話しよう」というので軽く返事をしてそのまま連絡が途絶えていた

そういえば10月の終わりが近づいてきたけど

なんの連絡もないなあと母親に聞いてみると、つい最近連絡があったという。

相変わらずこの母息子は歯車を合わせるのが苦手なようで

お互いの気持ちがあっちこっちにすれ違いがち

兄も常に忙しそうなので本当に帰省するのかも怪しんだ結果、ちゃんと帰ってきました

さて、週末予定のあった私は会えないかもしれない。と連絡すると

帰省したその足で街中へ来るというので、仕事の休憩中に会うことに。

なんてことない40歳間近の兄妹がミスドでおしゃべりするだけの時間です

夏ぶりに会ったのだけど、約1年前広島に住んでいたときよりも少し角が丸くなったような

穏やかな表情で。なんだか、しんどそうというか生きにくそうだなぁと勝手に思っていたのだけど

少しだけ許せるもの、というか認めれることが増えたのかな。そんな表情をしていた


非常に扱いにくい兄だけど、私には優しいのだ

相変わらず言葉足らずで、聞かないと理由を言わないところが人とぶつかる原因

ここはもう価値観の問題だろう。別に言わなくてもいい、と思っていることが厄介

なんで帰省したのか、今日の夜はどういう予定なのか、いつ名古屋へ戻る予定なのか。

いちいち聞かないと、言わない。

わたしはクッションになって、毎回母親と兄の連絡網をする

直接やりとりができないわけじゃないのだけど、2人で話をしているのを聞いているとニュアンスが絶対伝わってないのが丸分かりで、聞いていてやきもきするから。

母親いわく、お兄ちゃんは分かんない。らしい。

なんだか全部がまるっと愛おしくて笑えてくる。自分で産んだ子供なのに不思議だなぁ

 

約1時間、なんだかんだと話をしたらまたね、とさよならをした

いつだって飄々としている彼は、大きな事故にあったときも大きな病気が分かったときも、淡々と受け止めてきた

その葛藤はきっと大きいはずなのに、大きな声で涙を流す姿も、どこにぶつけたらいいのか分からない感情を爆発させる姿も見たことがない

とてつもない不安や痛みは、いつか過ぎ去っていくことを知っているからなのだろうか

 

今度また帰省したときに、少しだけ酔っ払わせて聞いてみようと思う

え、だってなんだかんだ言ったって仕方ないじゃん

そんな言葉が返ってきそうだけど。

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