幸せの色
幸せに色をつけるとしたら 私は迷わず黄色を選ぶような気がする黄色を想像して思い出すのは なぜかちっさい頃、家族で海に行ってる時の写真で 赤ん坊の私と一緒に写ってる母親が着ていた水着の色
なんでだろう。
なんの記憶もないんだけど 泳げもしない赤ん坊の私がやけにニコニコ楽しそうな顔をして 泳ぐ意味が分からないと泳げもしない母親が黄色の水着を着て 笑顔で写ってる写真
私の中で幸せな笑顔は黄色なのだ
ほかにも幸せな笑顔の写真はたくさんあるだろうけど。
思い浮かぶのは、幸せな黄色
歳をとって、私から見たらもっと幸せになってほしいなという生活をしていて 眉間によったシワとか、ため息とか。 そんなことばかり思い出しちゃうけど
実家に帰ると、台所に立つ母親の後ろ姿を見ながら 何でもない話を繰り返して。
その話を流し聞きをしてる母親は、やっぱり黄色のエプロンをしていて。
私の中の幸せはいつだって母親に繋がってるような気がした。