兄がいる
兄がいる
離れたところで暮らしている
まだ独身で、もう40歳も近い兄だ
わたしたち兄妹は仲がいいと周りから言われるので
そうなんだろう、と思っている
なんだか不思議な兄なので
あえて気づいたら連絡を入れるようにしている。
「生きてる?」と
アラフォーの兄妹がなにをしてるのだ。と思うかもしれないけど
この生存確認は、結構大事な作業で
どこかで倒れてるんじゃないか、と不安になる要素のある兄だから仕方ない
この度、祖母の誕生日をお祝いした後も報告をしてみた
連絡ありがとう、また近々帰ろうと思ってます
そんな返信があって、ひとつ生存確認と帰省予定確認がとれて一安心
これといってものすごく心配をしてるわけではないのです
ただ本当に、「生きてる?」と聞いてるだけ
今の自分の日常生活に、いてもいなくても関係ないのだけど
どこかで生きてるか生きてないか、その見えない存在はわたしを少なからず支配してる気がする
生まれたときから当たり前に居た、たった一人の兄なのだ
そんな存在って他にいない